税理士と顧問契約をするタイミングは早い方が良い

独立開業したばかりの経営者から質問を受ける事が多いのが、「税理士に経理代行を依頼しようと思っているけれども、どのタイミングで依頼すれば良いか」という内容で、話を聞くと早く会計事務所に依頼しないといけないのは分かるけれども、資金繰りの都合ですぐには依頼できないという事のようです。

そもそも会計事務所になぜ依頼した方が良いかという事ですが、私の経験上、金融機関から融資を受ける際に顧問税理士がいた方が信用力がありますし、融資を受ける際には試算表や経営計画書などを提出しなければならず、これらは自分で作るのは簡単ではないので経験豊富な税理士に作成を依頼した方が良いでしょう。

また、会社設立をしたら1年後に税務署に申告書を提出しなければいけませんが、会計事務所に記帳代行を依頼しないと自分で日頃処理をしなければないことから、きちんと会計ソフトへの処理を出来る経営者なら問題ありませんが、私のようにまとめて処理をするような人は、場合によっては申告期限ぎりぎりに利益を把握することになるので思わぬ納税をする事になる事もありましす、場合によっては期限後申告になる事もあり得ます。

期限後申告になってしまった場合には、延滞税などのペナルティを受ける事はもちろんの事、納税そのものも遅れる事になりますので、金融機関から創業融資を受ける際にかなり印象が悪くなりますので、日頃からきちんと経理処理をできないなら資金繰りが大変かも知れませんが早い段階で会計事務所と顧問契約を結んで経理処理をしてもらった方が良いでしょう。

経理はどうしても二の次に思われがちですが、会社経営をしている以上、切っても切れない関係にありますので、なるべく日頃からきちんと処理できる体制を整える事が重要です。